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スタートラインに立つために②

Penulis: 藍沢咲良
last update Tanggal publikasi: 2026-09-13 19:27:30
違う違う、待って。私は伊沢くんとそういうことをしに来たんじゃない。お別れを言いに来たんだ。

「着いたばかりだし、どっかでお茶とか……」

伊沢くんの家に行くことだけは回避しないと。大阪なんだから、カフェぐらいいくらでもあるでしょ。

「じゃあ俺の家の近くに良い店があるよ。そこに行こう」

えー……。そのカフェ行った後に伊沢くんの家に行くコースが組まれてる感じだよねえ?ダメ、回避。

「私、この辺りでも全然」

「いいから。桃歌もきっと気に入るから。こっち、地下鉄で行くよ」

繋いだ手に力を込められ、半ば強引に地下鉄の改札へと足を進める彼に、何故だか何も言えなかった。

伊沢くんに連れてこられたカフェは緑の多い、素敵なカフェだった。

「女子ってああいうところ好きなんだろ?」

「んー、人によるけど、私は好きかな」

カフェを出てもまた手を絡め取られた。知らない街で、伊沢くんと2人で手を繋いで歩く。私お別れするために来たんだけど。

今歩いている方向が、どこに向かっているのか全くわからない。スマホで調べればわかると思うけど、ずっと手を繋がれているからそれも叶わな
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